頭にきたけれど今となっては懐かしい思い出

今週のお題「ピザ」


ピザで思い出してしまうのは、まだスマホもなかった時代、配達を電話で依頼するか直接お店に出向いて買いに行っていた頃の出来事である。

注文したピザとは違うピザを持って来られるという経験を3回目にしたとき、もう配達の依頼はやめて今度からお店に直接買いに行こうと決めた。
目の前でカタログを示しながら注文すれば、ちゃんと食べたいピザが買えて、家族も腹を立てたり悲しんだりせずに済むと思ったからだ。
3回も間違えられて、それでもそこで買うってバカなの?という声が聞こえてきそうなので言い訳しておくと、当時ピザ屋さんはその系列の店しかなかったのとピザはとても美味しかったので買いに行った。

そしてお店に行き直接ピザを注文したら出来上がるまで15分くらいかかるのであちらの席でお待ちくださいと言われたので、他のお客さんと一緒にピザが出来上がるまで待っていた。
レシートがなかったのが気になったけれど、ピザ屋さんってそういうものなのかな、とその時は思っていた。

そしてピザが出来上がったらしく呼ばれて受付に行くと「あの…代金って払いました?」と聞かれた。
は?なにいってるの?払ったに決まってるでしょ!
客が注文して代金を支払ってからピザを作るってチラシに書いてあったと思うけど?
お金払ったから作ってもらえたんじゃないの?
口には出さなかったけど、すごく頭にきた。他のお客さんの視線も集まってとても恥ずかしい。
私はそう聞いた店員さんに、代金を支払った際の先程のやり取りとレシートを渡されなかったことを説明した。

今度は注文通りのピザを食べることができ、家族も喜んでくれた。
けれど別の日にお店であったことを家族に話し、しばらくお店のピザを食べられないかもしれないけれど、二度とあの店には行きたくないし配達も頼みたくないことを話したら解ってくれた。
それからしばらくして別の系列のピザ屋さんがいくつか出来たので、今はそのお店で注文している。
そのお店はいつの間にか閉店していて別の飲食店になっているけれど、今となっては懐かしい思い出である。